「月下の一群 DOLL  百均 手抜きドレス」

店頭で中を見たいと思っていたんだけれど、近所の書店には置いていないようなので「家人がネット書店で買い物をするときについでに買ってくれたら嬉しい本リスト」に入れておいたら買ってくれた。



帯に「型紙もミシンも不要」「百均素材使用」と書いてあるので難易度や出来の察しもだいたいつくし、あとはお値段的にも過度の期待は禁物かなあということで…

パラパラッと写真を見て、とても懐かしげな感じだと思った。
大昔、母が人間服を作った余り布とか裏地の切れ端でこんな感じのお人形服をたくさん作ってくれた。私は縫いぐるみ派でヒトガタではほとんど遊ばなかったので主にきょうだいのとか幼馴染みとかのものなんだけどね。

著者前書きに「私のドレスはテキトーである」と書かれている。基本のデザインは数種類、型紙は特に作らなくてボディに布を当てながら身頃を作ってスカートをつける。あきは主にスナップどめで子どもでも簡単に着せ替えができる。
昭和中期の母子たちも親しんだ素朴な着せ替え人形の楽しみ方。こういうのも悪くないと思う。

突っ込むところはたくさんあるので駆け足で…
・お人形サイズは全く書かれていないのになぜか寸法がところどころに入っている。スカート丈からだいたい27cmクラスじゃないかと推測は出来るけど…
・ドレスを着せてるトルソーっぽい何かが結構ホラー。
・百均のものも使われてるけど、主材料はほとんど古着。スナップとかの副材料代が結構馬鹿にならないのに家にあったものだから0円ね、ということになっている。こんな状態で材料費の算出をするのは、週の食費○円です!でもあれもこれも計算外ね~という節約ブログみたいだと思ったり…
・「テキトー」「型紙なし」「手縫い」という謳い文句から初心者向きかと思ったらあちこちに洋裁用語が顔を出してるしステッチの図解もないので初心者向きを想定はしてないようだ。
・個人的には、使われてる古着に素敵なものがあるので元の状態がどんなのだったか写真で見たかったなあと思った。でもスリップとかは勘弁です。

百均ハンカチだけではこんなのできないもんね、シルエットのバリエーションが少ない分材料選びが勝負ということがよく分かる本。
難易度的には初めての方向きではないけど、経験者は参考文献にも挙げられているヴォーグ社の「わたしのドールブック ジェニーNo.5」を見た方が絶対いいに決まってるのでどういう方にお奨め出来るか難しいところ。

あれこれ言ってはみたけれど、私自身は結構楽しく眺めることが出来た。
…まあ、眺めただけで真似して作ることはたぶんしないので同好の身内のところに回そうかな。


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拍手ありがとうございました。
[ 2016/01/19 10:30 ] | TB(-) | CM(-)